子どもにもわかる!できる!SDGs

わたしたちがすぐにできるSDGsへの行動を考えます。

環境をよくしたいと思っているお子さんたちの参考にしていただければ幸いです。

ハチドリのひとしずくが未来を変えますように。

ぜひみなさんではなしてみてくださいね。

目次

ハチドリのひとしずく

ハチドリのひとしずく 2005年 光文社 1,257円

南アメリカの先住民に伝わるお話。

森が燃えていました。

森の生きものたちが逃げていく中で、一羽のハチドリが

くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでいます。

それを見た動物たちが「そんなことをしていったい何になるんだ」

と笑います。

ハチドリは答えます。

「私は、私にできることをしているだけ」

このお話の続きはどうなるでしょうか。

わたしたちにできることはハチドリのひとしずくかもしれません。

でも、みんなで行動すれば森の火は消えるかもしれませんよね。

このお話に寄せたそれぞれの「わたしにできること」が紹介され、

わたしたちひとりひとりにもできる小さなひとしずくを落とす方法を紹介している本です。

SDGsとはなにか

SDGsはエスディージーズと読みます。(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)

「SDGs(持続可能な開発目標)」とは2015年9月の国連サミットで採択された、17のゴールと169のターゲットからなる2030年までに達成させる国際目標です。

 

「持続可能な世界」とは、ざっくりいうと。
このままではいつか地球に住めなくなってしまう。これからもこの地球に人間が自然と共存しながら住み続けるために世界中のあらゆる立場の人々が同じ目標を共有して努力しよう、ということです。

温室効果ガス(CO2)の削減がまず思いつくかと思いますが、気候変動から貧困、人権、紛争まで内容は多岐にわたります。

【SDGs17の目標】

1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
10  人や国の不平等をなくそう
11  住み続けられるまちづくりを
12  つくる責任、つかう責任
13  気候変動に具体的な対策を
14  海の豊かさを守ろう
15  陸の豊かさも守ろう
16  平和と公正をすべての人に
17  パートナーシップで目標を達成しよう

とても個人でできることがあるようには思えない壮大な目標ですが、

個別の目標それぞれがつながりあっており、

個人でも、そしてこどもでもできることは、あるのです。

ここふわ.com 【SDGsがよくわかる!小学生向けの本~プラスチック・食品ロス・エシカル消費】より引用
https://kokofuwa.com/sdgs-books-for-kids/

子どもでもできる!わかる!SDGs1 ムダをなくそう!

【くらしかた】

☐でんき・水・紙などをムダにしない=森林・しげん・水・エネルギー・温室効果ガス

新聞や雑誌、ダンボールを資源ごみに出す

再生紙(リサイクルした紙)を使ったせいひんを買う


☐せんざいなどをつかいすぎないようにしよう=海を守ろう

エコロジーはキッチンからですね。


☐エコバッグは50回いじょうはつかおう=温室効果ガス

すてきなエコバッグをたくさんもっていませんか?

50回以上つかわなければCO2の削減効果はなく、レジ袋をもらってごみ袋にしたほうがまだよいという話もあります。

答えはひとつではありません。よくかんがえてみるひつようがあります。


☐マイボトルでペットボトルのプラスチックごみ削減=マイクロプラスチック、温室効果ガス


【食べもの】

☐食べのこしてムダにしないくふう=食品ロス

ちょうどよいりょうをのこさず食べよう

ちゅうもんしすぎないようにきをつけよう

給食の食べのこしをへらすためにできるくふうはないかみんなでかんがえてみよう。


☐食べわすれてムダにしないくふう=食品ロス

冷蔵庫の中を見てから買い物にいきましょう。

買いおきのしすぎにきをつけましょう。お買い得にごちゅうい。


☐食べない食べものを必要な人にとどけるくふう=食品ロス、貧困、飢餓、健康と福祉

ちいきのフードドライブやフードシェアリング、子ども食堂などをしらべてとりくんでみよう。
学校でみんなでできないか考えてみよう。


【買いかた】

エシカル消費とは、倫理的な消費という意味。よく考えて買おうということです。


☐余分なもの(すでにあるもの)は買わない=食品ロス、ごみ削減


☐買いすぎない=食品ロス、ごみ削減


☐輸入品よりは国産品を、遠くのものよりは近くでつくられたものを買おう
 =地産地消(ちさんちしょう)=輸送や環境負荷の軽減


☐エコな環境マークがついている商品を買おう

環境マークの一部が紹介されています→環境省 環境ラベル等データベースhttps://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/f01.html


☐すぐ食べるもので協力できる気持ちのときは
日付の古いもの、見切り品を買って捨てないですむように協力しよう=食品ロス

スーパーやコンビニなどの取り組みや協力できることがあるかさがしてみるのもよいことかもしれません。


☐詰め替えできるものを買う=ごみ削減、マイクロプラスチック、温室効果ガス

【捨てかた】

捨てかたにはこうかてきなじゅんばんがあります。


☐まず、ごみになるものをもらわない。断ろう。=リフューズ
ごみになるものをへらそう。食べのこしをへらす。段ボールコンポストにちょうせんしてみる。=リデュース

ことわれるもの→レジ袋、スプーンやはし、おてふき、ペーパーナプキン、ストロー、よけいなラッピング

捨てる=もやすと温室効果ガス(CO2)がはいしゅつされます。

給食の食べのこしの処分をどうしているか、どうしたらいいかかんがえてみよう。


☐つぎに、ものをたいせつにつかおう。=リユース

おさがりやフリーマーケット(アプリもある)をかつようしよう


☐さいごに、きちんと分別して資源を再利用できるように捨てよう=リサイクル

分別のルールを知ろう。正しく分別しよう。

子どもでもできる!わかる!SDGs2 困っている人がいないか考えてみよう

困っている人はしずかに困っていることが多い。

だれかに知られたくないと思っていることも多い。

和顔愛語=わがんあいご

困っている人にも、困っていない人にも、知らない人にも、みんなに笑顔とやさしいことばで話そう。

えがおとやさしい気持ちはみんなにひろがるはずです。

まずはじぶんが和顔愛語でせっするときめよう。そしてみんなにひろめよう

できることを手伝おう=ボランティア

話をきくだけでも、たすかるひとはいるはずです。

そばにいてくれるだけでも、あいさつをしてくれるだけでもだれかのやくにたっているかもしれません。

助けを必要としている人が近くにいないかどうか、みんなのことを気にしてみよう。

さいごに

ほかにもたくさんの「わたしにできること」があると思います。

ハチドリのひとしずくは小さいかもしれませんが、ひとりひとりの行動の結果がいまの環境を招いたと考えれば、

みんなが知り、アイディアを出し合い、ひとりひとりの行動があつまってよいじゅんかんになっていくはずです。

じぶんのことばっかり、べんりなことばっかりかんがえるのではなくて

じぶんのこととおなじくらい、ほかの人や、ほかの生きものや、地球のことを大切にする。

そういう時代をむかえたようです。

それが、だれにでもできるSDGsだと思います。

ムダをなくし、やさしい心で世界を見る。

気づいたことを、調べて、正しいと思ったことをやってみる。

いろんな考え方の人がいるから、いけんをおしつけたり、せめたりしてはいけません。

正しいと思ってやったことがちがうこともあるかもしれません。

正しいことと決めつけて、考えることをやめないようにしましょう。

できるひとが、できることを、すこしずつ。

みんながえがおでくらせるせかいをつくろう。

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