SDGsがよくわかる!小学生向けの本~プラスチック・食品ロス・エシカル消費

京都議定書、チームマイナス6%以来の環境ムーブメント、SDGs。

学校での活動や、調べ学習、入試問題にも頻出となり、

より具体的な事例まで知っておくことが必要になってきています。

内容を理解しやすく、自分ごととして考えることのできる本を選びました。

ごみを減らし、食べ物を大切にし、環境を汚さない工夫をひとりひとりが考え、行動する潮目に来ているようです。

SDGsとはなにか

SDGsはエスディージーズと読みます。(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)

「SDGs(持続可能な開発目標)」とは2015年9月の国連サミットで採択された、17のゴールと169のターゲットからなる2030年までに達成させる国際目標です。

「持続可能な世界」とは、ざっくりいうと。
このままではいつか地球に住めなくなってしまう。これからもこの地球に人間が自然と共存しながら住み続けるために世界中のあらゆる立場の人々が同じ目標を共有して努力しよう、ということです。

温室効果ガス(CO2)の削減がまず思いつくかと思いますが、気候変動から貧困、人権、紛争まで内容は多岐にわたります。

【SDGs17の目標】

1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
10  人や国の不平等をなくそう
11  住み続けられるまちづくりを
12  つくる責任、つかう責任
13  気候変動に具体的な対策を
14  海の豊かさを守ろう
15  陸の豊かさも守ろう
16  平和と公正をすべての人に
17  パートナーシップで目標を達成しよう

とても個人でできることがあるようには思えない壮大な目標ですが、

個別の目標それぞれがつながりあっており、

個人でも、そしてこどもでもできることは、あるのです。


持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(引用)

2019年01月16日

貧困をなくそう。安全な水とトイレを世界中に。エネルギーをみんなに そしてクリーンに。

やれやれ…。

持続可能な開発目標(SDGs エス・ディー・ジーズ)」は、世界を変えるための壮大な目標で、その実現には世界が力を合わせることが必要です。とても自分が関わることのできる話ではないような気がするかもしれません。あなたは、ただあきらめますか?

とんでもない! 変化はあなたから始まるのです。真面目な話。ナマケモノも含めて、地球上の私たち一人ひとりが、一緒になって問題を解決するのです。幸運なことに、私たちが日常生活ですごく簡単に取り入れられる行動もあるんです。私たちみんなが実践すれば、世界は大きく変わります。

世界を変えるためにあなたができることはたくさんありますが、その一部をこのガイドでご紹介します。


レベル1: ソファに寝たままできること

・電気を節約しよう。電気機器を電源タップに差し込んで、使ってない時は完全に電源を切ろう。もちろん、パソコンもね。

・請求書が来たら、銀行窓口でなく、オンラインかモバイルで支払おう。紙を使わなければ、森林を破壊しなくて済む。

・いいね! するだけじゃなく、シェアしよう。女性の権利や気候変動についてソーシャルメディアでおもしろい投稿を見つけたら、ネットワークの友達にシェアしよう。

・声を上げよう! あなたが住んでいる町や国に、人と地球にやさしい取り組みに参加するよう呼びかけよう。私は地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」を支持しています、と意思表示するのもいいね。あなたの国がまだ批准していなければ、[別窓]そうするように求めよう。

・印刷はできるだけしない。覚えておきたいことをオンラインで見つけたら、どうするかって? ノートにメモしたり、もっといいのはデジタル付箋を使って、紙を節約すること!

・照明を消そう。テレビやコンピューターの画面は意外と明るいから、必要ない時にはそれ以外の照明を消しておこう。

・オンライン検索すると、持続可能で環境にやさしい取り組みをしている企業が見つかるよ。そういう会社の製品を買うようにしよう。

・オンラインでのいじめを報告しよう。掲示板やチャットルームで嫌がらせを見つけたら、その人に警告しよう。

・ハッシュタグ#globalgoalsを使って、あなたがグローバル・ゴールズ/SDGsを達成するために何をしているか、私たちに教えてね!


レベル2: 家にいてもできること

・ドライヤーや乾燥機を使わずに、髪の毛や衣服を自然乾燥させよう。衣服を洗う場合には、洗濯機の容量をフルにして使おう!

・短時間のシャワーを利用しよう。ちなみに、バスタブ入浴は5~10分のシャワーに比べて、水が何十リットルも余計に必要になるよ。

・肉や魚を控えめに。肉の生産には植物よりも多くの資源が使われているよ。

・生鮮品や残り物、食べ切れない時は早めに冷凍しよう。翌日までに食べられそうにないテイクアウトやデリバリーもね。そうすれば、食べ物もお金も無駄にしなくて済むからね。

・堆肥を作ろう。生ゴミを堆肥化すれば、気候への影響を減らすだけでなく、栄養物の再利用にもつながる。

・紙やプラスチック、ガラス、アルミをリサイクルすれば、埋立地を増やす必要がなくなる。

・できるだけ簡易包装の品物を買おう!

・窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高めよう!

・エアコンの温度を、冬は低め、夏は高めに設定しよう!

・古い電気機器を使っていたら、省エネ型の機種や電球に取り替えよう!

・できれば、ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!

・すすぎをやめよう。食洗器を使う場合には、あらかじめ皿を水洗いしないで!


レベル3: 家の外でできること

・買い物は地元で! 地域の企業を支援すれば、雇用が守られるし、長距離トラックの運転も必要なくなる。

・「訳あり品」を買おう! 大きさや形、色が規格に「合わない」という理由だけで、捨てられてしまうような野菜や果物がたくさんあるよ。

・レストランに行ってシーフードを注文したら必ず、「サステナブル・シーフードを使っていますか?」と聞いてみて! あなたが海にやさしいシーフードを求めていることを、行きつけの店に知らせてあげよう。

・サステナブル・シーフードだけを買おう! どの海産物が安全に消費できるかを知ることができるアプリ[別窓]もいろいろ開発されているよ。

・詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使おう。無駄がなくなるし、コーヒーショップで値引きしてもらえることも!

・ 買い物にはマイバッグを持参しよう。レジ袋は断って、いつもマイバッグを持ち歩くようにしよう。

・ナプキンを取り過ぎないこと。テイクアウトを食べるのに、大量のナプキンは要らないはず。必要な分だけ取るようにしよう。

・ビンテージものを買おう。新品がいつも最高とは限らないよ。中古品店から掘り出し物を見つけては?

・使わないものは寄付しよう。地元の慈善団体は、あなたが大事に使っていた衣服や本、家具に新しい命を吹き込んでくれるはず!

・国や地方自治体のリーダーを選ぶ権利を上手に使おう。

※国際連合広報センターHP(https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/24082/)より引用

そして、これらを草の根から活動していくことが、なぜ必要なのか。

まず知ること。考えること。想像すること。

地球環境や他者をふくめた自分以外の生き物に対する想像力がかしこくやさしい心を育むはずです。

なんだかふわっとした言い方をしておりますが、いいことをしてる自分に酔っているわけではありません。

このSDGsは光と闇を抱えたまま浸透しており、それで歯切れが悪いのです。。

環境問題っていつだってそうでしたよね。これについてはまた改めてまとめようと思っています。

意識改革だけしたって仕方ないという意見もありますが、

みんなの意識が変わることは力になると思っています。

なんにせよ、まず、知ろうと思うことは尊い。おすすめの本をご紹介します。

SDGsがよくわかる!小学生向けの本① 未来を変えるメッセージ みんなのSDGs 水谷孝次& MERRY PROJECT(作) (著), リベラル社  1,320円

SDGsとはなんなのか。一番わかりやすく心に届く本だと思います。

作者はアートディレクターの水谷孝次氏。
心動かすデザインとメッセージにあふれた文章で描かれる笑顔あふれる世界。
わたしたちひとりひとりの目指すところがすとんと腑に落ちていきます。
上記でも触れた17の壮大な目標について、

自然エネルギーで電気を作る
野菜や果物を育てる
使わない電機はこまめに消す
水を大切に使う
モノを大切に使う
ごはんを残さず食べる
みどりを増やす
友だちと仲良くする
知らない人にやさしくする
住みやすい街をつくる
美しい景色を守る
伝統や文化を受けつぐ
海のごみを拾う
ボランティアに参加する
寄付をする
困ったときに助け合う
生命を大切にする

こんなやさしい言葉で表現しています。これなら、自分にもできそうかなと思います。
印象的だったのは地球をりんごにたとえると大気は皮くらいの薄さしかなく、目に見えないこの魔法のカーテンを人間が汚しやぶいてしまった、というくだり。

別の本ですが「宇宙のがっこう (JAXA宇宙教育センター)」で宇宙飛行士油井亀美也さんが語っていたことがあって、

 ISSから地球は大きく見えるんですか?

はい。でもその一方で、わたしは地球をはかなく感じました。
宇宙と地球をへだてる空気の層はとても薄いんです。地上では空気なんていくらでもあると思っていたのに、
これだけしかないんだと。
また、海はひろいのですが、湖や氷河はとても小さくて、人間が使える真水が少ないこともよくわかりました。
自然環境は大切にしないといけないと、つくづく思いました。

※宇宙の学校 2020年7月30日発行 JAXA宇宙教育センター監修 NHK出版発行 より引用

この油井さんのことばと重なって、地球を守ってあげなければ!と心に刺さりました。

表現の力を感じる本です。

「宇宙のがっこう」は、宇宙のことに興味をもったらおすすめの、JAXAのオフィシャルブックで、
修学旅行で宇宙に行くとしたらという設定のすごく楽しい読み物です。
宇宙に暮らすことを考えてから地球のことを考えるとなんてすてきな惑星なのかと思います。
こちらもおすすめの本です。
宇宙のがっこう (JAXA宇宙教育センター) 1,320円

SDGsがよくわかる!小学生向けの本② 地球が危ない! プラスチックごみ3 みんなで減らそう! プラスチック 2,860円

プラスチックのストローやボールペン、漁に使う網やポリ袋に苦しめられている海洋生物の写真を見たことありますよね。
プラスチックは劣化し、粉々になりこのマイクロプラスチックになり自然界に紛れ込みます。
400年経っても自然にかえらないそうです。
ポイ捨てしないできちんと捨てればいいかというと、燃やせばCO2温室効果ガスが出ると。

少年少女国連大使に選ばれた中学生の取り組みや、食べられる器を考えた会社など
プラスチックごみを出さない工夫や回収する取り組みが紹介されています。


プラスチックをやめて紙ならいいのかというとまたCO2の問題があるし、
エコバッグだって50回以上使ってようやく意味があるし、
レジ袋をゴミ出し用の袋に使えばいいとか悪いとか、
地球環境を守りたいと一口に言っても、プラスチック削減が第一なのか温暖化防止が優先なのかで
人によっても考え方は異なるでしょう。

そしたらもう、ごみになるものは使わなければよいのでは??
ストローなくても飲めるし、袋なくても持って帰ればいいだろうよと、まあそれはないとしても、

一体どうするのが正解なのか深まる謎(←ライフサイクルアセスメントというらしいですよ。)を考えながら
消費することを“エシカル消費”と呼びまして、次にご紹介する本はものを買うときによく考えて買いましょうという本です。

SDGsがよくわかる!小学生向けの本③ 身近でできるSDGs エシカル消費 3エシカル消費をやってみよう! 2,750円

エシカル消費には、いろいろなやり方があります。考え方のヒントや、消費者・市民団体、学校、企業、地域で、どのようなエシカル消費の取りくみが行われているかを紹介していきます。そぼくな疑問にもお答えします。

※身近でできるSDGs エシカル消費 3エシカル消費をやってみよう!紹介文より引用

と紹介文にもあるように、考え方や実際の取り組み例がわかりやすいです。

ライフサイクルアセスメント=商品やサービスの原料調達から、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通しての環境負荷を定量的に算定する方法です。

この製品やサービスを利用し廃棄するまでに自然を破壊したり、現地の人々がブラックな環境で働かされていたり、二酸化炭素を出しすぎていたりしないだろうか?と想像力を働かせてから物を買うようにしようというのがエシカル消費。

無理せずできることを少しずつというのが良く、押し付けたり、人を責めたりしてはいけないよというまあまあ陥りがちな精神状態まで想定されています。まず気付くこと→知り・考え、→解決策を考え実行するの入門に良書。中学年以上向け。

SDGsがよくわかる!小学生向けの本④ 持続的な社会を考える 新しい環境問題 食品ロス 3,080円

 
恵方巻の大量廃棄が社会問題になりましたね。
食べられるはずの食品が捨てられる「食品ロス」。
もったいない食べ物問題のあらましと対策を身近でわかりやすい切り口で詳しく紹介しています。

現状を知ること、社会の取り組み、すぐにできることなど、食品ロス関係が全部非常に分かりやすく。

この本を読んで考えた子どもたちの中から「もったいないをなくす」学校での活動や新しいビジネスに生かせるアイデアが出てくるといいなと思います。中学年以上向け。


上級生からSDGsの話をきいて目を輝かせて帰ってきた我が子。

ご紹介した本以外にもたくさん読みました。

この間まで夕方の空に浮かぶ火星を探しているなと思っていたのにすっかりSDGsに。

どうしたのかと思ったら、

火星移住計画があることを知ってなんとか便乗しようとたくらんでいたけど

地球に住み続けられる可能性があるならそっちを頑張ろうと思ったらしいのです。

まさに持続可能な開発目標ですが、

動機はどうであれみんなが笑顔になるためになにができるか考える。

良い心がけではないでしょうか。

人それぞれの環境問題への思い。どんなご意見を持たれるでしょうか。  (しゅう)