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SDGsの問題点。一体何が変わるというのだろう。

これで何度目かの環境問題ブーム、SDGs。

ここまで、

SDGsがよくわかる!小学生向けの本~プラスチック・食品ロス・エシカル消費

子どもにもわかる!できる!SDGs

と、だれにでもできるSDGsをご紹介してきました。

目を輝かせている子どもたちを前に、本当にこの世界が素晴らしい環境になるように祈らずにいはいられません。

今度こそブームで終わらせてはいけない環境問題。

でも、考えなくてはいけないこともあるのです。

みんなやってるSDGs

エコバッグの功罪

おしゃれですてきなエコバッグ、みなさんたくさん持っていますが、

エコバッグは50回つかうとレジ袋1枚分のco2排出量とイコールになります。

50回使ってやっと一緒。

50回使わなかったら逆に環境負荷が高くなります。

レジ袋をもらわなくてもごみ袋でごみを出すたびに微妙な気持ちになります。

ライフサイクルアセスメントを考えると

ライフサイクルアセスメントとは一つの製品のたどる原料から加工、輸送、使用、廃棄までの一連の道のりのことですが、

プラスチック製品を使わないわけにいかないし、

ストローを紙に変えたところで、CO2の排出量は逆にプラスになるのではと考えたら

石油製品を紙に置きかえることは不毛だろうと思うわけです。

石油も森林も鉱物も、資源ですし、廃棄すればCO2が出る。
必ず別のところに負荷がかかるようになっている。

人間の活動は環境にとっては負担でしかない。

だからできることは、極力使い捨てにしないものを選び、極力ムダを省くことでしかないのではと思うのです。

SDGsごっこの功罪

SDGsやエコということばはとても聞こえの良い、やっていて気持ちの良いものです。

悪いことをしているよりずっといい気持ちになれる。

だからこそ怖いのは、やった気になって逆効果になっていることに気付かないことや、

やった気になっているがゆえに、本当に取り組むべき事柄をやらずにすごしてしまうこと。

SDGsでなければビジネスにならなくなってきたのは良いこと

SDGsなものを選ぶ人が増え、消費者が購入することを“応援する”というようになってきました。

応援してもらわないと商品が売れにくくなって、少なくともSDGsに理解のある企業であるというイメージが重要になってきました。

消費者の動向はハチドリのひとしずく。小さな一滴が流れを変えていきます。

SDGsを謳う商品を買えばエシカル消費だと思いこむとSDGsウオッシュな罠にかかる

ほんとはサステナブルなものではないのに、持続可能な開発だと謳うことを
SDGSウオッシュ、グリーンウオッシュといいます。

SDGsと謳いながら、

劣悪な労働を強いた製品であったことや、

子どもの労働による製品であったこと、

環境保護と逆行する事業への融資をしていたなどがグリーンウオッシュの事例ですが、

判明すればそれは不買運動につながったりしてわかるわけですが、そうなるまでわかりませんよね。

なんでもかんでもSDGsといえば正しく良いことのように聞こえてしまうが……

政治的思想のプロパガンダに使われたり、

環境保護団体という建前の別の目的を持った組織が存在したり、

たとえ悪意があったとしても、

実態がどうであれ、組織や個人がSDGdを標榜すれば正しく良いことを行う存在に思えてしまいます。

SDGsには客観的な評価方法がない

SDGs達成度ランキングで上位を占めるヨーロッパの豊かな国々のやっていることを世界中で実行したら地球はもっと早くに滅び去るそうですが、

いち部分での評価が高ければポイントが高くなって高評価になってしまう実態があります。

貧しい国々の評価が少ない理由は人権問題や保健問題だけではありません。

農地の耕作物は豊かな国に輸出され、豊かな国の設置した工場から温室効果ガスが排出されています。

森林伐採も、温室効果ガスも富める国から持たざる国へ輸出されています。

SDGsの達成度や取り組みを客観的に評価する仕組みがないことが問題で、

豊かな国々の思惑で見せかけられた評価ではなく、公正な評価方法の整備が求められています。

エコだけでは解決できない目標もある

新興国の人口増大に伴う食糧問題や、水資源、エネルギー問題。各地で起きている紛争処理をどうするのか。

あれだけ国際援助を続けてなお問題を抱え続けるアフリカをどうするのか。

わたしにできることしかできないわたしが考えるには絶望的に思えます。

真剣に取り組んでこられた方ほど、絶望しているのではと、思います。

エコロジーとエコノミーは両立できないのではないか

フードロスを削減しようと規格外品や売れ残り品を値引き販売する。
ユーザーが応援と称してそのようなものを中心に消費するようになれば
本来の商品が値札通りの価格で売れなくなってくるのではないでしょうか。

給食の牛乳がいつからか紙パックとストローに変わりました。
重いビンを届け、午後には回収に出向き、工場で洗浄する。
人件費と設備投資で価格を維持できないからです。

がたついてきた古いチェアをメーカーに頼んで修理してもらったことがあります。
でも、メーカーからすれば、
古い家具を1万円で修理するより、新しい3万円の家具を買ってくれたほうが儲かります。
どうせなら、6脚全部古いものを処分して新しく買い直してくれれば18万円-6万円で12万円も売りあがります。
原価を引いても利益に倍くらいの差が出る。

かつて安売り家具大手の社長さんも、うちの製品は5年も10年も使われたら困るとおっしゃっていました。

でもこれって、消費者のニーズにあわせて喜ばれる製品づくりを行った結果ですよね。

富裕層はエコバッグで買い物をする反面で相変わらず高級輸入車を次々と乗り換え、おしゃれな家具を配置して冬でも半袖で暮らすような暮らしぶりがステータスだったりして、

豊かさ、消費に対する価値観を変えていく必要があるのかもしれません。

そうでなければ、エコロジーとエコノミーはずっと矛盾したままです。

環境系が儲かるようにならなければ、世界は変わらない。

消費者の消費が応援に変わっていくように、豊かさの価値観が変わるようなハチドリのひとしずくを願いながら

今日も草の根のエコを続けようと思う次第です。

今回さまざまな資料にあたり勉強させていただきましたが、研究者ではない市井の生活者ですので多少の不見識があるかもしれません。なにとぞご容赦いただけますようお願い申し上げます。(しゅう)