【読書感想文】これで絶対書ける!書き込み式フォーマットを公開します

読書感想文……。

苦手だと思うから苦手なのです。

ほめてもらえないし、苦手だと言われるから苦手なのです。

本を読んで、頭の中に残ったことを全部紙に書き出してしまえば、それを材料にしてどう料理すればいいか考えるだけでいいのです。

冷蔵庫の残り物でなにか一品作ろう、というのと同じ作業だと思えば気も楽になるというもの。

おいしいものができたり、思ってたのと違うのができたりしますが、それも味です。

フランス料理や割烹料理のような技術のいる料理もありますが、基本の煮る焼く茹でる蒸す揚げるなどの調理法に馴れていれば、できる、かもしれませんし、その必要まではないのかもしれません。基本形はシンプルに構成すればよく、必要に応じてアレンジできるように馴れればよいわけです。

おいしい肉があれば塩味で焼くだけでおいしいのと同じように、よい材料を見つけさえすれば、シンプルで十分良い感想文になる。という考えのもとに

誰でも書ける読書感想文メモを公開します!完全無料のPDFファイルです

読書感想文におすすめの本のご紹介記事もぜひ

標準的な学力の子どもが初めての読書感想文を書きます

我が子は、聞くのと話すのは大好きですが読むのと書くのはキライなタイプ。

めんどくさいんでしょうね。

作文も、気分が乗ればおもしろいけれど、乗らないと恐ろしく広がらないトピックを拾ってきます。

二学期以降構成を考えながら書くという課題に取り組むらしいので、読書感想文のついでに材料の出し方と構成の考え方を一緒に練習しておきたかったのです。

読書後、頭の中に残ったものを全部可視化してメモにしてしまえば簡単に書けるだろうと予想していたのですが、

材料出しのメモはすらすらっと書いたのですが、この順番で作文書いたらいいんだよと言っても、さっぱり鉛筆が動きません。そうか、肉を焼いたことがない人に焼いて塩を振ったらおいしいんだよと言ってもできないのと同じだ!

え?書けますか?それは優秀なのです。うちはとても標準的な中の中の上です。下っていわないところが親心です。

優秀なお子さんはフォーマットの終わりにステップアップ用の創作メモをつけましたので、ぜひコンクールを狙って書いてみてください

話を戻しますが、構成を知らない子どもを前にして

ここでいちど作ったメモのフォーマットを修正しました。

メモを作ってから当てはめれば完成する仕組みにしました。

当てはめるところまで型を決めてしまうとバリエーションが狭まるので抵抗感があったのですが、この基本書式で「アイデア出しをして書くという作業がぜんぜんめんどくさくない!」と感じてもらえばそのうちに馴れて(ひな型に飽きて)ステップアップできるに違いない。

フォーマットで作文をするとか、横書きで考えるとか、とても現代的で深みのない方法だと思いますが、苦手意識が苦手を生むような旧態依然とした読書感想文の大海原へ漕ぎ出すよりは、何かの手掛かりはつかめるだろうと思います。

手がかりさえつかめて、読書感想文なんて、最低この程度で良ければどうとでもなるという気楽ささえあれば、読書も、作文も、ものを考えることそのものも楽しめるようになるのでは、と思うのです。

すらすら書いて、ああ、これをここにかけばいいの?あれ、できたねぇ。と予想外に手ごわいと思われた課題も難なくクリア。

絵本を作りたいと言い出したので、なんだか手伝う羽目になって、ちょっと大変ですが、お話を構成するということに可能性を感じているようなので仕方ないです。自由研究にしようかなと思います。

読書感想文が苦手な理由を考えてみる

まず本を選ぶのが大変。選んだ本を読むのも大変。

本を読むことは楽しいことであるべきです

楽しく本を読んでしまえれば、言いたいことはたくさん出てくるのです。

極端な話、文字のほとんど出てこないような絵本でさえおもしろいところを深く感じられれば感想文は書けるのです。オリジナリティにあふれた面白い感想文になることでしょう。

楽しい本を探すのは楽しいものになるはずです。

読書感想文を書くのにおもしろいところに付箋を貼りながら読むとか、メモを書きながら読むとか、書き込みすると指南する場合もあるようですが、
これは主体的に読書をする方がやるべき方法で、
読書の動機が宿題である場合はただでさえやらされている感があるのに付箋とメモとペンを用意して本を読んだら自由なはずの読書が苦痛になるだけです。
本は面白く読まなくては意味がない。
おもしろがって読むからこそその本の良さがわかるのです。
とにかく楽しんで本を読む。最後まで読み切って達成感を味わうとともに、本を閉じたときの余韻を静かに感じましょう。そのとき、どんなことが思い浮かぶでしょうか。
しばらくぼんやりと読んだ本のことを考えてからこのフォーマットの問いに答えてみてください。

考える方法がわからない、慣れていない

読書感想文がなぜ難題なのか。それは問題があって答えを出すドリル式ではないから
多くの子ども(大人も)は、なんとなくふわっとした答えが頭の中にあるだけで、それを整理して考えアウトプットするパターンを持っていないのです。
だから子どもに本を読ませてもふわっとした「おもしろかった」という感想しか出ないのです。
何が面白かったの?
どこがよかったの?
それ、どう思ったの?
そういうことってある?
いちいち質問して共感してあげれば大体答えるし、乗ってくればどんどん話します。
読書感想文を教えるというのは、一緒に同じ本を読んで話題を共有し、語り合わなければできないわけです。
では、たとえば本を10冊選んでそれらの中から一冊選んで感想文を書くという場合は10冊分それをやるのか、と。
これをできるのが一番幸福です。
これほどの学習効果のある課題はほかにありません
ですが、それを一人でできるツールというのがあれば、作文であれ、小論文であれ、あるいは大人になってからも使える問いのない問題と向き合う技術になるはずです。

考えること、想像すること。これをするのに一番いいのがA4メモ書き法。

A4のコピー用紙を横置きに置いて横書きで頭の中に思い浮かぶことをすべて書き出すという赤羽雄二さんのベストセラーゼロ秒思考のメソッドです。

ゼロ秒思考 -頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング-
著者名 赤羽 雄二/著 ダイヤモンド社

A4メモ書きをわたしがやっているので真似したくなったようで、慣れてしまえば子どもでもできるようになると思いますが、先にアイデアを書き出す枠組みだけ作って与えてみようと思ったところからこの読書感想文のフォーマット作りが始まりました。
このメモに沿って親子で本の話をしていると
子どもが相当書けるようになって驚きました。面白いようにどんどん書きます。
わたしに話すより前に考えたことをメモに高速で書き出すようになるのです。

やってみて思うのですが、この読書感想文用フォーマットを使って書くとあふれて書ききれなくなることがあります。

その場合は赤羽さん方式でA4のコピー用紙を横置きにしてどんどん書き出すほうが自由で乗ってくるかもしれません

慣れてくれば白い紙一枚あれば書けるようになりますので、そのほうが良いでしょう。
紙に書き出したことを読み返して、まだ頭の中に残っているものがないか考えて全部書ききりましょう

思いつくすべてを紙に書き出したときにはもう、書くべきことも決まっています

トピックを見つけられない

このトピック探しが不慣れであることもかなりの原因と見ました。

直前の「考える方法がわからない、慣れていない」の項目のとおり、自分自身に問いを与えて考え、問いも答えも全部紙に書き出すと、可視化されることになります。

すると自分の中でもやもやして実体のなかったふわっとした何かを客観的に理解することができます。この体験は子どもでも相当すっきりするようで、もやもやしているものがまだないかと一生懸命探してきては書いていました。

もやもやを全部書き出してすっきりすると、書き出した紙の中に一番面白かったことや一番書きやすいことや、一番伝えたいことなどのトピックはもう金脈のごとくきらきら光って見えるのです。

トピックは考えるのではなくて、選ぶのです

ここまでくれば普通原稿用紙でも良さそうなものですが、そこは肉を焼いたことのない原始人と同じと思えば伸びしろでしかないはず。

構成のしかたがわからない

冷蔵庫の残り物でなにか一品作るようなものとたとえましたが、どう料理するかは主婦でいえば経験値であり、シェフでいえば修行のなせる技なのがこの調理という山場です。

散々語ったくせに、「でも、読書感想文に正しい書き方はないんだよ!自由に書いてみよう」と放りだされるやつですね。

この順番で並べれば一応最低限どうとでもなるよというひな形を覚えて慣れるしかありません。考えるための材料を集め、使う材料を決め、どんな結論にするか考えるために必要な思いつくことをすべて書き出せたら、ひな形に転記していけば完成するわけです。

慣れればほかの書き方をしたくなるもの。とりあえず当てはめるところからやってみましょうということで、

というわけで材料出し用のメモと当てはめるだけでなんとかなる感想文組立フォーマットにもう一歩差をつけたい人向けのステップアップフォーマットをつけたPDFを無料で公開することにいたしました

※クリックすると別ページでPDFが開きますので、ご覧になって気に入りましたらプリントアウトしてお使いください。無料です。

こんな内容になっています↓↓

【基本フォーマット】
本を選んだ理由・あらすじをまとめる
トピックを書き出す
自分のことや思いつく話題と結びつけて考える   →本から得たことを書く

【読書感想文構成用基本フォーマット】

【ステップアップフォーマット】
本のテーマを考える
自分なりに問題提起をしてみる
自分のことや思いつく話題と結び付けて問題を考えてみる
明代に対する自分なりの答えを出す

言うほど大したものではありませんが、試しに使ってみてくださいね
PDFですのでプリントアウトして手書きをしてください
手で書くほうが良いのです。理由はまた今度です。

・枠内に書ききれなかったら白い紙を用意してそこに全部書きます。
・フォーマットにない問い。たとえば、印象に残ったセリフや文、言葉。反論したいことなども別の白い紙に書き出します。
・全部書いて読み返して、まだ思いつくことがあれば追加します。

・原稿用紙に清書したものを読み返して、文法・誤字脱字のチェックと段落の字下げ、内容に矛盾がないかどうかを確認すれば完成です。

材料出しと選定→構成→表現を追加→推敲・校正の順番。

結局これさえできれば一生モノの作文力を手に入れたことになりますよね

これを書きながら、冷や冷やしているのが伝わりやしないかとひやひやしているわたくしですが、
その程度の文章しか書けないくせに!といわないでくださいごめんなさいすいません
材料さえ出し切れば書けるものは書けるのです!程度には差がありますことをご了承ください!

長期休暇中に出されがちな読書感想文の宿題ですが、少し見方を変えれば宿題にしておくには惜しいとても楽しい体験にできるのです。

宿題だ面倒くさいと思わずに、長いお休みだからこそできる読書の楽しみに浸りながら、今しか書けない感想文を書きましょう!

良いこところをみつけてたくさんほめるのもとても大事なことですのでお忘れなく。
あなたは作文が得意。作文がうまい。作文がおもしろい。ひととはちがった切り口を持っている、と魔法の呪文をかけてあげると、洗脳されて不思議にできるようになるものです。
絶対に苦手だと思わせてはいけません!

まずは楽しく本を読みましょう!

読書も、感想文も自由で素晴らしい楽しみになりますように!    (しゅう)

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