本を読む子ども

読書感想文におすすめの本10冊小学1~2年生低学年向け

夏休み読書感想文におすすめの本

読書感想文の宿題、手こずってませんか?

我が子は作文は構成を考えずに勢いで書くタイプなんだなと一学期に判明。

これは苦労するなと予感していたところ、やはり読書10冊、感想文1本の宿題が出ました。

お受験と呼ばれる小学校受験では待合室で静かに本を読むというパフォーマンスが必要だったりしますが、子供の読書力には個人差があり、まわりのお子さんと同じでなくても大丈夫です。

我が子はひとりで読むのは二年生になるまでほぼできませんでした。

でも、読んでもらうのは大好きだし、聞いた話を語るのも大好きで、読解力には問題ありません。

ひとりで読めるようになるためには、つぎにくる単語を予測できる程度のインプットがないと難しいのです。

学校で毎日出される教科書の音読をするようになって、ひとりで読めるようになりました。覚えてしまうほど何度も繰り返し読むことで、慣れとか、語彙とか、文法とかリズムとかいろんな要素を身につけられるのですね。同じ作品を繰り返し音読。重要です。

読書の宿題も、読書感想文の宿題も、親がかかわらないということを前提にしている学校はあまりないと思います。絵本ではいけないという指定もないはずです。読書は読む人が楽しければなんだってかまわない自由な世界です。縛られずに楽しみましょう。

自分で読むもよし、順番こに読むもよし、親が読んでもらうもよし、親が読んであげてもよしです。

読んだ本の話を親子でするのは、とても大切な時間だと思います。

そして、子どもの読書好きから学力まで育む万能の教育。

テキトーにやっつけるドリルよりも圧倒的に教育効果が高い。

これは宿題だけにしておくには惜しい。ぜひ日々の生活に取り入れたい習慣ですね。

さて、クラスで一番優秀だと思う少年のお母さまでさえ

「読書感想文は今年一番の山だと思う。困った。」とおっしゃるように、レベルの差こそあれ、読書感想文はなかなかの難題です。

気分にものすごく左右される我が子用に作文用なんでもフォーマットを作成しておりまして、ただいま実験中です。

このフォーマットがあればやる気がなくたって大丈夫、読書感想文なんて未来永劫ずっとちょろい!はずなので近日公開いたします

今回ご紹介いたします低学年向け読書感想文におすすめの本をお読みになっていましばらくおまちくださいね→【読書感想文】これで絶対書ける!書き込み式フォーマットを公開します

※今回、おすすめ本のラインナップだけでもご紹介したいと思い、取り急ぎ公開いたしますが、リンク不足など不自由をおかけいたします。後日改めて改善させていただきます

※本のリンクを追加いたしました

【読書感想文におすすめの本 低学年用】

エルマーのぼうけん 新版(世界傑作童話シリーズ) ルース・スタイルス・ガネット/さく ルース・クリスマン・ガネット/え わたなべしげお/やく 子どもの本研究会/編集

少年エルマーは助けた野良猫からかわいそうな竜の子どものいる島のことを聞き、竜を助けて翼に乗せてもらおうと冒険に出ます。
度重なるピンチも知恵を働かせて切る抜けるエルマーは竜を助けることができるのでしょうか
いわずと知れた幼年童話の傑作。
ルビ付きで文字も大きく、低学年でも読みやすい。親子で一緒に読んでも楽しい名作で、感想文も書きやすい。

王さまになった羊飼い-チベットの昔話-(世界傑作絵本シリーズ) 松瀬七織/再話 イヨンギョン/絵

羊飼いの男の子は来る日も来る日も草原で働きます。食事は少ししかもらえず、いつもおなかがすいていました。
それでも、毎日来るうさぎに食べ物を分けてあげます。すると100日目、おどろくことがおこったのです。
宝物なんていらない。動物の言葉がわかるようになりたい。
心優しい少年の生き方が心を打つ、チベットの昔ばなし。

きのうえのおうちへようこそ! ドロシア・ウォーレン・フォックス/作 おびかゆうこ/訳

「ひとがきらい、ってわけじゃないのよ。ただ、きのうえでくらしていると、ちょっとだけ、ひとにあうのがにがてになるの」
ツイグリーさんの家は木の上です。まちのひとたちは、木の上に住むなんてとんでもないと思っていましたが、ツイグリーさんと犬のにゃんこはしあわせでした。
ある日、大きなあらしが町をおそい、ツイグリーさんは……
作者の家の前にあった大きなしだれ柳の木の上に作ったツリーハウスに着想を得た物語。
木の上で暮らしたらきっと降りたくなくなるだろう。ツイグリーさんの楽しそうな暮らしぶりと、煩わしい世間とのギャップに大人も共感です。

ごちそうの木-タンザニアのむかしばなし-ジョン・キラカ/作 さくまゆみこ/訳

むかし、日照りでカラカラの大地に汁気たっぷりの実をたくさんつけた一本の木がありました。
ところが、実は高いところにあって取れません。おなかをすかせた動物たちは、かしこいカメに相談することにしました。
小さな野ウサギが名乗り出ると、大きい動物にまかせなさいといわれゾウと水牛がでかけるのですが……
アフリカにはまだ農業が天候に左右されているせいで日照りが続くと飢える人が出てしまう地域があり、この絵本に出てくる「ごちそうの木」の存在は夢であり、あこがれを持って語り継がれた昔ばなしです。

カメさんが教えてくれる言葉は「びっくりするほどすばらしいもの」という意味だそう。
タンザニアで語り継がれてきたゆかいなむかしばなし。

ぬすまれた月(レインボーえほん 3) 和田誠/作・絵

月は、たくさんの伝説、物語、詩を持っている。月という言葉は世界中どこの国でもきれいな言葉。ここにも月に魅せられた人たちがいるよ。
月が大好きな男が、長い長いはしごをつくって月を取ろうとしました。盗まれた月は誰のものになるのでしょう。月のない夜を救ったのは……

いっぽんの鉛筆のむこうに(たくさんのふしぎ傑作集) 谷川俊太郎/文 坂井信彦/ほか写真 堀内誠一/絵

毎日何気なく使っている一本の鉛筆。これが作られ、わたしたちのもとに届くまでには大勢の人たちの多くの仕事がある。黒鉛を掘るスリランカの誰かのお父さん。裕福そうな暮らし向きの木材を切り出すアメリカの木こり。丸太を運ぶトラックの運転手さん。船のコックさん。鉛筆の仕上げをする工場に勤める幸せそうですこし哀しげなお母さん。
鉛筆が作られる工程をそこにかかわる人々の暮らしや人生と絡めてそっと提示してくる作品で、不思議な余韻を残します。余韻の理由を解明してみてはいかがでしょうか。

はちうえはぼくにまかせてジーン・ジオン/さく マーガレット・ブロイ・グレアム/え もりひさし/やく

夏休みにどこにも連れて行ってもらえないトミーは、その代わりに好きなことをしていいとお父さんに言われました。
バカンスに出掛ける近所の人たちの鉢植えを一日2セントで預かってお世話をする仕事を始めたトミー。
鉢植えのお世話が上手すぎて、預かった鉢植えがどんどん伸び、家じゅうジャングルのように。
家が壊れる夢を見たトミーは……
バカンスに、アルバイト。日本の子どもたちの夏休みとは少し違う過ごし方をするトミーの姿はどう映るでしょうか。
そして、「どろんこハリー」同様、青と黄色とそれを混ぜた緑色だけで書かれた絵は真似したくなること間違いなしです

どしゃぶり(講談社の創作絵本)  おーなり由子/ぶん はたこうしろう/え

あつい夏。真っ黒の雲がやってきて、大きな雨粒おちてきた。「とん ととん ぽつん」「ぱしゃあ、ぴちょん しゃぱっ」「ぶっしゃーん」にぎやかな、雨の音。大きい雨粒。ちいさい雨粒。たっぷりの水たまり。雨のにおい。どしゃぶりとあそぼう!
名作「なつのいちにち」のはたこうしろうさんの作品。真夏の光と濃い影が描かれ、ガラスのように澄んだ透明な水玉、夏と雨をダイナミックに切り取ったアングルが素晴らしい。水の音を表現する言葉の豊かさも声に出して読んでみたい。
平山 和子さんの作品「くだもの」 (幼児絵本シリーズ) 以来久方ぶりに絵のすばらしさに感動した絵本です。

いそあそびしようよ!(ほるぷ創作絵本) はたこうしろう/作 奥山英治/作 はたこうしろう/絵

引き潮のあとに残された海の水族館「潮だまり」。何でも知っているおにいちゃんに教えてもらいながら、ぼくが小さな世界を発見するお話。
「どしゃぶり」「なつのいちにち」の匂いまでしそうな描画のはたこうしろう作品。「むしとりにいいこうよ!」シリーズ。
よく見なければ気がつかないけど、きれいな生き物がいっぱいいたんだ! 自然とのふれあいの楽しさをつたえる大人気絵本。
声に出して読んでみるといいまわしのリズムやテンポまで伝わってくる。
こんなお兄ちゃんがいたらいいのに。男の子の夏休みを気持ちよく追体験します。女の子も大好きになるはず。海水浴に行く前に読んでおくといい本。

【おまけ】ミスターワッフル! デイヴィッド・ウィーズナー/作

飼い主が買ってきてくれるおもちゃには見向きもしない飼い猫ミスターワッフル。見飽きたおもちゃの間に見慣れぬ物体が。
不幸にもミスターワッフルのいる家に到着してしまったアリサイズの宇宙人たち。
おもちゃサイズの宇宙船に刺さりまくる飼い猫ミスターワッフル。宇宙人たちは脱出することができるのか。
猫目線で繰り広げられる小さな宇宙戦争なので、言葉はほぼ出てこないが、猫目線の絵だけでこれだけのスペクタクルを展開されると、
感想文も書ける子には書けるかもしれません。
じわじわくる面白さが何度も読みたくなる傑作絵本。

【関連図書】

【まとめ】

厳選しただけのことはあるなと、自分で思ってしまうくらい面白い本ばかりです。

宿題だからと思わず、これを機会に夏の暑い日には家族全員のんびり読書タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか

我が家では、夏休み中毎日必ずすることとして「ひとりで読書30分」を目標にしたところ、

親も便乗して本を読むようにしたせいか大人みたいな顔をしてひとり読書にふける習慣ができました。

親も本を読み、子どもも本を読む時間は穏やかで豊かな幸福な時間になっています

読書タイムは読書以外のことは全部お休み。してはいけません。

何かをやらなければいけないという思いから強制的に開放されるのは、とてもしあわせです

皆さんがしあわせな夏のひとやすみを過ごせますように!       (しゅう)

 

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